レクリエーションには様々な種類がある

レクリエーションの一つに身体を動かすというものがある。普段、身体を動かす機会がなかなかない高齢者の方にとって、身体を動かすレクリエーションは、身体機能の維持や向上のために不可欠だ。ラジオ体操や輪投げ、玉入れなどは介護施設のレクリエーションで人気が高く、チームで行うものであれば、利用者同士でコミュニケーションが増えることにもつながるだろう。

また、脳を活性化させ、認知症の予防にもつながるのは、手先を使ったレクリエーションだ。折り紙や編み物、塗り絵などをレクリエーションに取り入れている施設もあり、作品が完成したときには、参加者は達成感を感じているようだ。また、完成した作品をバザーなどで販売する機会を設ければ、社会に参加するきっかけにもなるだろう。

さらに、クイズや計算、パズルなど、脳を使うゲームも人気が高い。頭を使うレクリエーションも脳を活性化させるので、認知症の予防や進行を遅らせる効果が期待できる。ルールが複雑だったり、答えが難しすぎたりすると積極的に参加しようとする意識が低下してしまうので、適度な難易度のクイズや計算問題を用意することが重要だ。

それから、リラックスできる時間を提供するレクリエーションも最近増えてきているそうだ。老人ホームなどの入所型の施設では、家族と離れていることによる孤独感や他の入居者との人間関係、心身が衰えていくことへの不安感などでストレスを抱える高齢者が少なくない。そんな方のストレスを和らげるために、ハンドマッサージや動物との触れ合い、音楽鑑賞など、リラックスできるレクリエーションのニーズが高まっている。