介護施設の多くは、利用者を対象にしたレクリエーションを行っている。内容は、体操や歌ゲームなど、複数人が同時にできるものが一般鉄器だ。また、散歩や買い物など、屋外に出向くレクリエーションを行うこともある。高齢者向けの介護施設の利用者の多くは、加齢による体力の低下で活動意欲が減退しているため、これを見過ごしておくと心身の不調を引き起こす危険性がある。そのため、介護施設でのレクリエーションは、体にほど良い刺激を与えることで心身の活性化を促し、生き生きとした生活を営むことを促進させることを目的にしているのだ。したがって、誰でも参加できる簡単な内容になっているが、その一方で介護施設によっては子供のお遊戯のようなレクリエーションに始終する所もあるので、利用者にとっては施設選びが快適なひと時を過ごすための重要なポイントになっている。
このようなことから、介護施設でのレクリエーションは、利用者が楽しめる内容にすることが大切だ。いくら心身の活性化を促す効果があっても、施設の利用者が参加しなければ意味がない。レクリエーションの参加は任意であり、施設の利用者に対して強要はできないので、自発的に参加したくなるような内容のレクリエーションにすることが施設側には求められる。
介護の現場は多忙なので、利用者ひとりひとりの要望を完全に聞くのは困難であるが、ときには利用者の要望を聞いたりして、適宜工夫をこらすことが大切だ。介護施設は利用者だけではなく、その親族にとっても心身の負担を軽減させるための場になっているので、レクリエーション一つをとっても手落ちのない内容になるように、介護関係者は努力してほしい。